2009年1月23日金曜日

ありふれた奇跡 3話 山田太一脚本 

ありふれた奇跡 3話目になり
テンポが上がってドラマがよくなった。
ふと、このドラマが終わる
3月末、桜の咲く頃
このドラマの最後の言葉は
救いの言葉だろうか?
それとも絶望の言葉だろうか?
山田太一の連ドラ、最後の言葉だけに
脚本家の考えが見えてくる気がする。
何故か、最終回の会話を思い描いて見ていた。

田崎翔太(加瀬亮)の告白
自分にとって重大な問題は
他人にとっては些細な事でしかない。
この作品では
この点が描ききれていたない。
告白という形でつらい自分を描いているが
他人(見るもの)には、まだ、まだ
伝えきれていない。

これからのドラマで
どれだけ描くことができるか
それは自分として重大な問題として
ドラマを共有できる重要な部分となるだろう。

生きている人間にとって死は重要な問題ではなく
生きようとする意識にとって死は重大な問題となりうる。
「過去に死のうとした経験がある」
この言葉が、自分自身にとって
「気になる言葉」となっている。
それは作品のテーマでもある。

現実には「ありふれた奇跡」はありうらない
だからこそ、描ききれる「ありふれた奇跡」となって欲しい。

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『ありふれた奇跡』オリジナル・サウンドトラック


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